先週末、新宿テアトルにて先行ロードショーが始まった映画『南極料理人』をさっそく観てきました。私にしては珍しく前売り券を購入し、公開初日に観に行く、という気合いの入り様。
前売り券を買ってまでこの映画を観たいと思った理由は、主題歌がユニコーンで音楽担当が阿部義晴だから、とか、元々原作本を読んでいたとか堺雅人のファンだとかそういう理由ではいっさいなく(前者はまあ、事前に知っていたら反応するでしょうけど)。
全てが偶然で、たまたま「そういえば映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』、観損ねたなあ」と思っていたところ、「堺雅人が『ジェネラル・ルージュの凱旋』の撮影のために痩せたあと『南極料理人』で料理人役やるために太ったらしいよ」なんて情報を目にして、「おお、凄い役者魂!デニーロみたいだ。ていうか『南極料理人』?何だろう、ソレ」と思って検索したのがきっかけ。
確かに公式サイトを見比べると顔のシャープさが違う。おお、凄いな……なんて観ていたところに『南極料理人』サイトの“特報”の映像が目に入る。嶋田久作と堺雅人の「おめでとう」「とりあえず家族と相談させて下さい」「行ってらっしゃい」「家族と…」「お元気で」のやりとりにノックアウト。何コレ、面白そう。即、この映画観たい!という気にさせれられてしまった。
しかも偶然にも主題歌がユニコーン、さらに前売り券についてくるというオマケのピンバッジが可愛い!ということでその後せっせと劇場まで足を運んで前売り券購入して来てしまいました。何とも単純な私。ですが、例のやりとりのシーンは後にプログラムを読んで監督も好きなシーンだとあったので、当然の反応だったということでひとつ。まあ監督の思うつぼという気もしないでもないですが…
で。肝心の映画本編はと言いますと。これがもう、凄く良かったです。面白いし楽しいしほのぼのするしちょっといい話だったりもするし。映画館であんなに実際にゲラゲラ笑いながら観たのは久しぶり。もの凄く楽しかった!
特報の映像もそうだけど、ほんのちょっとしたシーンが凄く面白いんです。プログラムを読むとかなり苦労したようですが、その結果はバッチリ現れてると思います。プログラムのキャストインタビューにもありますが、何か起きているようで起きていないような
、大きなことが起きるわけじゃないけれど
そのドラマの“起こらなさ”がおもしろい
、まさにそんな感じ。特に何か大きな事件が起こるわけじゃないけど見ていていろいろな気分にさせられる映画でした。楽しかった。
さらに何と言っても出てくる料理がものすごく美味しそう。中華やフレンチ、誕生日の豪華なディナー、伊勢エビなどは言わずもがな、ふつうのおにぎりやラーメンだってものすごく美味しそう。
あまりに美味しそうだったので、映画を観る前には手にとっただけで購入には至らなかった映画「南極料理人」のレシピ本を観賞後にあわてて購入。この本はレシピ本ではありますが映画のシーンの写真もたくさん載っていて第二のパンフレットという感じなので、映画を観て出てくる料理が気に入った人は家で作るかどうかに関係なく手に入れたほうが良いと思う。ほんと、写真見てるだけでも美味しそうだなあ、と思う。ああ、お腹空いて来た。
ちなみに「面白南極料理人」の文庫本も映画を観る前に読み始めましたがこちらも手軽に楽しく読んでます。
いや、それにしても楽しい映画だったな。DVDが出たら買おう。そうしよう。
実は、マグ様のブログを読んで面白そうだと思い観に行ったのよ。ありがとう。
火のついた肉持って走り回るシーンは私も好き。「どうしよう!楽しい!」って何か分かる気がする(笑)。あとエビフライコールの末に巨大エビフライ作る羽目になっちゃうのも好きだ。
しかし私なんかが書いたテキトーな映画感想文がちょっとでもお役に立てて嬉しいッス。なるべくネタバレしないように書こうとしてけっきょく俺って何にも言ってねーっ状態になっちゃってるし。しかも誤字見つけたし…直してくる…